就活が辛い人、仕事が辛い人、全部辞めたい人【価値観と目的を確認しよう】

その苦しみは成長の約束か、自己破滅を招く痛みか

就活生のみなさん、退職を考えているみなさん、毎日何をして過ごしていますか? それはあなたがやりたいことですか?

 こんな人向けに書きました。

  • 仕事が辛い人、退職したい人、転職したい人。
  • やりたいことがわからない人、就活したくない人、もう就活が辛い人。
  • 人生が辛い人。

 こんなこと書いてます

やらなければいけないことはない

まず、この世の中にやらなければいけないことはほとんどありません。

就活しなくても、就職しなくても、会社を辞めても、食べていけます。すでに技術があればクラウドソーシングやフリーランスという手がありますし、アフィリエイトせどり、投資、商材販売、お店を開くなど、企業に就職しなくても、食べていく方法はたくさんあります。人にもらっても良いですし、自給自足という手もあります。

それでも、楽しくない、やりたくないことばかりやっているあなたに質問です。 なぜ楽しくもない、やりたくもないことをやっているのでしょうか? 楽しくない、やりたくないなら、やめてしまえばいいのではないでしょうか?

きっとそこにはやめられない理由、やめたくない理由があるはずです。 その原因を紐解き、今のままやり続けるか、きっぱりやめるか、考えてみましょう。

以降は、自分が仕事を辞めると決断するまでに、考えてきたことをまとめました。 自分の判断基準ですが、誰かの参考になれば幸いです。

辛いことには2種類ある

スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)という小説の一説がその2種類を分かりやすく表しています。

現役世代の健斗にとって痛みとは炎症や危険を知らせる信号であり、筋肉の痛みに関していえば超回復をともなったさらなる成長の約束そのものである。つまり、後遺症や後々の不具合がないとわかれば苦なく我慢できる。しかし祖父にとっては違う。痛みを痛みとして、それ自体としてしかとらえることができない。不断に痛みの信号を受け続けてしまえば、人間的思考が欠如し、裏を読むこともできなくなるのか。

超回復をともなったさらなる成長の約束としての痛み」か、「後遺症や後々の不具合を残す可能性のある避けるべき痛み」なのか。

何かが辛い、やりたくないと思ったら、それがどちらに分類されるかを考えてみましょう。

価値観に照らして辛さの意味を問う

では、どうすればそれが成長に繋がるものか、避けるべき痛みかを識別できるのでしょうか?
鍵は、自分の価値観を明らかにすることです。

就活生なら絶対内定、社会人ならメモの魔力を買うなり借りるなりし、最低50個の質問に答えてみましょう。

就活生向け

就活に強いと言われていたゼミで、毎年課題として出されていたのが絶対内定です。
自分の価値観の深掘りと、就活で使えるエピソードの洗い出しを同時にしていくことができます。
メモの魔力とやることはほぼ同じですが、就活を意識した作りなので、就活生には一石二鳥かと思います。

社会人向け

メモの魔力は巻末に圧倒的な量(1000)の質問が掲載されています。
著者が就活時に収集し、答えた質問です。自分の人生を長期的な目線で多角的に考えるための質問が網羅されています。
本文のメモの取り方やその生かし方を学ぶ、自分の価値観を深掘りしていく上で役立ちます。

私はメモの魔力に掲載されている1000の質問に毎日1つずつ答えていきました。
そして、64個目の質問に答えたところで、会社を辞めることに決めました。
自分が望む未来は、今の会社、今の仕事の延長線上にはないと確信したからです。

考えるべき1つのこと

痛みが意味を持つか破壊者となるかは、あなたの判断次第です。

価値観と出来事の間に関連を持たせ、意味づけがするかどうかにかかっています。

以下は私の判断基準です。

自分の求めるものが今の苦痛からは手に入らないなら、やめる。
自分の求めるものが苦痛の先にあるのなら、たどり着くまでやってみる。

逃れようのない苦しみの扱い方

究極的にいうと、どんな出来事にも意味付けをすることはできます。

ひとりの人間が避けられない運命と、それが引き起こすあらゆる苦しみを甘受する流儀には、きわめてきびしい状況でも、また人生最期の瞬間においても、生を意味深いものにする可能性が豊かに開かれている。
勇敢で、プライドを保ち、無私の精神をもちつづけたか、あるいは 熾烈 をきわめた保身のための戦いのなかに人間性を忘れ、あの被収容者の心理を地で行く群れの一匹となりはてたか、苦渋にみちた状況ときびしい運命がもたらした、おのれの真価を発揮する機会を生かしたか、あるいは生かさなかったか。
そして「苦悩に値」したか、しなかったか。
夜と霧 新版

夜と霧はナチスの収容所で体験した出来事をヴィクトール・フランクルが記した本です。
厳しい運命を、自分の真価を発揮する機会と捉え、精神を殺さず、環境に迎合せずに生きることもできると述べています。

では、どこまで踏ん張り、どこで見切りをつけるべきなのでしょうか。
それは、自分に問い続けていれば、直感的にわかるものです。

原因と結果の法則では、内面が変われば自ずと自分がその環境にいることが不自然になり、次の環境へと移っていくことになると述べています。自分の考え方を変えることが環境を変えることに繋がります。

今にばかり目を向けるのではなく、将来やこれまで考えていなかった視点でものを考えることで、現状と自分がコアの価値観として持っているものとの違いに気付きます。
これまで気付いていなかった自分の思いに気付きます。
そうすると、現状を違った自分として、メタな視点から見つめ直すことができます。

そうやって、辛くて逃げ出したいという焦りから自分を切り離した状態で考えた時、あなたがどのような結論を出したか。
それがあなたの答えです。

迷うのを辞めましょう。これまでと違う視点で考えてみましょう。